プジョー308SWの板金塗装修理事例の紹介です。
お客様は車両保険への加入があり、又過去に保険の使用も少なく等級ダウンの影響もさほど大きくないこともあり、今回保険での修理となりました。
「大切にしているお車なので、最善の修理方法で綺麗にお願いします。」ということです。
プジョーのカラーナンバー表示ラベル場所。
リアドアは新品ドアパネルに交換して塗装、サイドシルは鈑金することに。
サイドシル部分は比較的鉄板が固く、硬く?板金作業が少し大変です。
しかし、厚いパテ盛りでごまかすようなことは致しません。
限界まで鉄板を元の形に戻します。
板金作業終えた鉄板表面にパテを薄く塗布し加熱乾燥後、パネル形状に沿って、平滑に研いでさらに面を整えた後、塗料の密着性、防錆性、シール性に大変優れた2液混合型で高硬度のサフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら最終研ぎ作業を行います。
今回のプジョーの色番号、カラーナンバーはLQV。名称は アルティメッドレッド でした。
基本的にパールやメタリックのボディカラーには、クリア塗装が仕上げとして必要です。クリア塗装をしなくては、光沢が出ないためです。
今回のプジョーのこのカラーですが、通常のボディーカラーのように仕上げにクリア塗装がされているのですが、それが、色付きのクリア。??そうです、カラークリアーというものが塗装されているのです。
最終的な仕上がりを考えながらトップコートのカラークリアをペイントして色を元どうりに違和感なく合わせるという多少高度な技術力を必要とし、工場のレベル差が出やすい色とも言えます。
しかし、このカラークリア仕上げの車は年々増加傾向にあります。
色の深みが第一に違う所で、他車や他色との差別化を図り高級感を演出してくれます。
現車による正確な色合せを行ったのち、塗装ブース内に車両を入れ、マスキング作業、脱脂作業終了後、現車同様の塗装肌を忠実に再現しながら慎重にカラーベースコート、カラークリヤーコートの順に塗装作業を行っていきます。
塗り肌をボディ全面の塗装肌と同等に均一に揃うよう、塗装の段階で実車本来の塗り肌に合わせる、高度な技術が要求されます。
お客様よりプジョー308SW(ステーションワゴン)の修理のご依頼を受けましたのでご紹介します。
損害箇所は左のリアドアと、同じく左のサイドステップ(サイドシル)。